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ベートーヴェン(1770-1827)

SACD ミサ・ソレムニス ジョルディ・サヴァール&ル・コンセール・デ・ナシオン、ラ・カペラ・ナショナル・デ・カタルーニャ

ミサ・ソレムニス ジョルディ・サヴァール&ル・コンセール・デ・ナシオン、ラ・カペラ・ナショナル・デ・カタルーニャ

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    やっくん  |  神奈川県  |  不明  |  2024年02月23日

    去年の10月の来日公演でも感じましたが、 一般的な80代はとっくにリタイアしてもおかしくないのにむしろここ最近は勢いが増している。 確かに勢いが止まらないですね。 自分に残された時間が短いということを悟ってでしょうか。 (人により感じ方は違うと思いますが) そんなことを感じさせる演奏だと思いました。 サヴァールの集大成でもあり、ベートーヴェンの集大成でもあります。 リナ・トゥール・ボネのソロは涙が出そうになりました。

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    てつ  |  東京都  |  不明  |  2024年01月07日

    この演奏は、まさにサヴァールの祈りそのものであり、強く心を打たれる。現代社会が持つ理不尽さ、矛盾、対立、そう言うもの全てに対して、我々はどうするべきか、それこそベートーヴェンがこの曲のスコアに書き込んだ言葉通りではないのか。サヴァールはそれをこの演奏を通して我々に強く訴えかける。「祈りと平安への希求」であるから、必要以上に演奏が大袈裟である必要はない。Kyrieを聴けばわかる。冒頭の音があれだけ柔らかいのは極上の世界だからではない。祈りから始まるからなのだ。Gloriaもいつもの通り曲の構造を明確にしつつ、しかし、祈りを忘れない。解放ではなく、抑えることで曲の持つ精神世界を大きく見せる。またCredoはまさに「信じる」ことが祈りであり、後半の大フーガにその気持ちが込められる。SanctusとBenedictus,特に後者が美しいのは当然として、この演奏のクライマックスはDona Nobis Pacemにある。この部分が始まる時の祈りの深さは比類ない。サヴァールはこの大曲の全てを祈りに捧げて来たが、それが何故なのかと言うことをDona Nobis Pacemの歌詞に込める。それが心に響くのである。 サヴァールのこのところの録音ではバリトンのマヌエル・ヴァルサーは連投しているが、あとは毎回歌手が変わっている。曲の持つ特性によってサヴァールが歌手を選んでいるのは間違いがなく、この曲でも祈りに相応しい歌手が、サヴァールの意図を汲んで真摯な歌唱を聴かせてくれる。合唱も同様である。特にソプラノはこの曲が求める最高音を出来るだけ音が金属的にならないよう配慮しており、頭が下がる。 この演奏はサヴァールの一連の演奏の中でも、金字塔であるのと同時に、この大名曲の演奏史でも格別な位置を占めると思う。私はまたサヴァールに深く感謝することになった。

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