ツァラトゥストラはかく語りき、協奏曲集 ヘルベルト・フォン・カラヤン&ベルリン・フィル(1973、1969)(MQA/UHQCD)
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jasmine | 愛知県 | 不明 | 2023年12月29日
これは素晴らしいレコードだ。もともと《ツァラトストラ》はカラヤンが有名にした、といっても過言ではない楽曲だが、ウィーン・フィルとの旧盤での経験も踏まえて、完璧な演奏に到達したといってよいであろう。 カラヤンは若い時から作曲者本人からも認められR.シュトラウスを得意としており《薔薇の騎士》の名盤も残しているが、Deccaデビューも、DGGデビューも、更には初のデジタル録音も、いずれもR.シュトラウスの作品を選んでいる。そういえば、映像作品の本格的なデビュー作品も《薔薇の騎士》だった。 このレコードが最初にリリースされた時のキャッチ・コピーに「演奏の素晴らしさを伝えるべきでしょうが、それにしても凄い音です」とあって、録音はともかく、有名なウィーン・フィルとの名盤と比較してどうなんだろうと思ったものだが、一聴して途轍もない演奏だと驚嘆したのを思い出す。冒頭から『この曲はこのように演奏するものだ!』と言わんばかりの、確信に満ちた表現に圧倒される。未だにこれを超える演奏は現れていないし、今後も難しいであろう。実際、カラヤン自身も、デジタルで収録し直したが、これを凌駕すろことはできなかった。 キャッチ・コピーにあったように、録音も優れており、同曲の決定盤と断言して間違いない名盤である。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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