Angelo Badalamenti

Angelo Badalamenti (アンジェロ バダラメンティ) プロフィール

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映画音楽の作曲家としてだけでなく、プロデュース業でも脚光を浴びるアンジェロ・バダラメンティは、”イレイザー・ヘッド””ブルー・ヴェルヴェット”で知られる鬼才デヴィッド・リンチ監督作品の多くを手掛け、素晴らしい作品を残しています。アンジェロ・バダラメンティとデヴィッド・リンチとの出逢いは、”ブルー・ヴェルヴェット”でイザベラ・ロッセリーニのヴォーカル・コーチとして雇われたのがきっかけで、その時にリンチ監督とアンジェロ・バダラメンティは音楽を分り合う、互いにかけがえのない存在になったのです。
そんなアンジェロ・バダラメンティの生い立ちから、手掛けた作品について触れてみました。

1938年、ニューヨーク・ブルックリン生まれ。幼少期は、クラシックを聴いて育ち、のちに音楽学院へと通い音楽を勉強する。バダラメンティが作曲家として活動し始めた最初の頃は、殆どキャツキル山地のリゾート地で過ごす。その後にシャーリー・バッシーメル・ティリスらの作曲・アレンジャーとして活躍します。

1973年にAndy Badale という名で映画音楽界へ入り、アクション映画”Gordon's War"で、作曲家デビューします。この作品以後も作曲家としてスコアを書いていましたが、なかなか脚光を浴びるようなヒット作に恵まれませんでした。

そして、その数年後の1986年、アンジェロ・バダラメンティの名前を知らしめることになった作品が、”ブルー・ヴェルヴェット”。クラブ・シンガーを演じるイザベラ・ロッセリーニのヴォーカル・コーチとして呼ばれたバダラメンティと、その監督、デヴィッド・リンチが初めて出会った作品です。この作品で二人は意気投合し、以後もリンチ作品の殆どを手掛けています。

”ブルー・ベルベット”のあとは、”エルム街の悪夢3”や”迷宮のヴェニス”などを手がけますが、これもヒットに及ばず・・・。そして”ブルー・ヴェルヴェット”から4年後の1990年に、リンチ監督によるTVシリーズ”ツイン・ピークス”がアメリカのABCテレビで放映されました(1990年4月から1991年6月)。その後、その人気は世界中に飛び火し、のちに世界中で放映されるようになりました。日本でも一大ブームになったのも記憶に新しいですね。

この”ツイン・ピークス”をきっかけに、マリアンヌ・フェイルスフルのプロデュースやジョスリン・モントゴメリー”12世紀のヒルデガルド・フォン・ビンゲンの歌曲集”など、プロデューサーとしても活躍。同年の大傑作”ワイルド・アット・ハート”ではロック、ヘヴィー・メタルにジャズなどゴッタ煮サウンドを聴かせてくれます。のちに、ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーを起用、スコアをバダラメンティが手掛けた”ロスト・ハイウェイ”も大ヒットとなり、リンチ監督作品に欠かせない作曲家となってゆきました。

その後、”隣人は静かに笑う”、そして、ベルナルド・ベルトリッチ監督作品”シャンドライの恋””ホリー・スモーク”・・・、とリンチ作品以外でも、素晴らしいスコアを披露。特に”シャンドライの恋”はバダラメンティの音世界が広がっている佳作でしょう。そしてリンチ監督とは”ロスト・ハイウェイ”以後、久々のコラボレイト作品となったのが、リンチ監督の異色作”ストレイト・ストーリー”。1999年に日本でも公開されました。この作品では、これまでのリンチ作品とは全く趣きの違う、ロード・ムーヴィーで、穏やかな日々を暮らす老人の姿を捉えた作品。バダラメティのお得意のシンプルで美しいばかりのメロディーが冴え渡った傑作です。

ダニー・エルフマン、トーマス・ニューマントレヴァー・ジョーンズ・・・などなど、80年代から活躍するようになった多くの新鋭作曲家らと並び、これからの映画音楽界を担う作曲家、アンジェロ・バダラメンティ。まだこの名を知らない方も多いとは思いますが、デヴィッド・リンチ監督の映画を観る機会がありましたら、聴いてみて頂ければ幸いです。

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