ヴァイオリン協奏曲 ジネット・ヌヴー、アンタル・ドラティ&ハーグ・レジデンティ管弦楽団(1949)
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Ichirokagawa | 香川県 | 不明 | 2022年01月26日
ヌヴーが弾くブラームスのコンチェルトを聴くと、ほかの演奏者のものは、どれも物足りない。そういう意味では、彼女の弾くブラームスは絶対である。何種類かの録音をのこしているが、演奏としては良い部類である。ただ、最終楽章で少しバタバタしている箇所がある。指揮はドラティなので、引き締まったバックを付けている。オケも申し分ない。音質は、ヌヴーのヴァイオリンをはじめ、バランス良く収録されていて良好である。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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座敷童子 | 栃木県 | 不明 | 2021年09月13日
これはすごい!!! 悲惨な飛行機事故で1949年に僅か30歳の生涯を終える数ヶ月前の演奏会の貴重なライブ録音。今までトータルバランスで前年のイッセルシュテット盤が一位だと思っていたが、音質が物凄く改善されたこの盤はイッセルシュテット盤をも凌駕したといえる。70年以上も前の録音でありながら、こんな生々しいヌヴーのバイオリンが聴こえてきたのには、まさに驚きである。なるほど、目の前でこんな演奏されたら、指輪を無くすほどの拍手をしたご婦人がいたという逸話も、すごい説得力を持って聴こえてくる。とにかくこの録音は、ヌヴーの演奏に尽きる。なんでこんな音が出せるのか不思議でならない。第一楽章の入りからもう完全にノックアウトされてしまい、呆然とするうちに聴き終える、そんなブラームスである。特にこの録音は強烈な音声の変化を味わえて素晴らしい。70年を経てもなおこの曲のピカイチ。他の追随を許さない。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ドンナー | 神奈川県 | 不明 | 2019年08月17日
ヌヴー生誕100年の記念の年にふさわしいリリースである。ヌヴーは、ブラームスの協奏曲を得意としており、録音もいくつかあるが、全体のバランスの良さやオーケストラの風格に満ちた伴奏ということで、シュミット=イッセルシュテットとの協演盤をわずかに上位に置きたいものの、こちらのドラティとの協演盤は、ヴァイオリンのソロがよく録られているのが嬉しい。ヌヴーが一途となって、強い集中力と情熱で弾いているさまが聴き手に迫ってくる。29歳の若さにしてこの決然としたたたずまいには襟を正したくなる。アセテート盤のスクラッチノイズは残るものの、音質は良い。わずか30歳にして悲劇の死を遂げたヌヴーだが、残された数少ない演奏は、永遠に語り継がれるであろう。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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