Brahms Liebeslieder-Walzer, Schumann : Edith Mathis, Fassbaender, Schreier, Berry, Erik Werba, Schilhawsky(P)(Salzburg 1974)
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mymastersvoice | 京都府 | 不明 | 29/December/2019
こんな音源があったとは!と驚かされました。この数年後のDGでのブラームス全集企画の折にはベリーに代わってディースカウが登用されましたから、比較ポイントの第一はそのあたりでしょうか。もちろん名バス・ベリーが悪い訳ありません。緊密なアンサンブルが展開されます。マティス・ファスベンダーはこちらの方が好調、先日逝去したシュライヤーは両盤ともに絶好調です。ではなぜ満点ではないか。問題はエリック・ヴェルバのピアノです。ヴェルバは同時期にEMIでモーザー・シュヴァルツ・ゲッダそして同じくベリーらどシューマンのスペインもの2作、op.74と138を録音しています。最近、モーザーの全集版に収められたそちらと聴き比べても明らかに不調です。特にシューマンの第8曲「福音」は全く弾き熟せていません。感動をピアノに阻害される感じです。DGシューマン全集版のエッシェンバッハと比べるのは酷としても、残念な出来です。サヴッリッシュは無理だったとしても、ゲージやパーソンズ、ボールドヴィンあたりでしっかり支えてほしかったです。ただ歌手たちの感興は素晴らしく、実演の場にいることができたら、どんなに幸福だったでしょう。 ディースカウやプライ、シュライヤーが去り、名歌手が我々の蒙を啓かせてくれたドイツ歌曲の世界、その沃野が無限に広がっているように感じられた黄金の70年代の音源発掘、今後も楽しみにしています。1 people agree with this review
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