交響曲第3番、祝典序曲 ゲルノート・シュマルフス&エヴァーグリーン交響楽団
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ぴたすみん | 大阪府 | 不明 | 2018年07月07日
かつてマルコポーロ・レーベルが音楽学者カール・ロビンソンとともに全曲録音を企てつつも頓挫したラハナーの交響曲にcpoが挑むということで、期待しています。まさか、これでおしまいってことはないでしょうね? と言うのは、ラハナーはシューベルトの親友。妄想を逞しくするなら、シューベルトの生前から、彼の「大ハ長調」交響曲の存在を知っていたのではないかと思われるからです。後にシューマンが再発見する1839年までの間に第7交響曲までを、だいたい作曲し終えています。しかもそのほとんどが大ハ長調とほぼ同じ規模の交響曲で、シューベルトの大ハ長調が持つ特徴を備えています。よく「曲が陳腐だ」とか「大きさの割に中身がない」などと言われますが、私は、同時代のシュポーアやラフに比べて格段に劣っているようには思えません。友を失った年に交響曲を書き始め、友と同じ曲数の交響曲を書き(シューベルトの交響曲が8曲であると確信していたかは不明だけど…。そして決して尊敬するベートーベンを超える曲数を書かなかった。)、その後は、交響曲もどきとも言える4つの楽章(?)から成る組曲ばかり7曲も書き続け、決して交響曲に手を出さなかった…。でも、その組曲さえもマーラーの時代だったら、交響曲と呼ばれたでしょうけど。 肝心の演奏の方ですが、この台湾のオケは世界標準の能力は備えていますし、指揮の方も的確であり、十分曲調を捉えていて好感が持てます。マルコポーロ盤は、ロビンソンが絡まなかったら、いささか心許なかったですが。出来るなら、このコンビで8曲すべてを録音していただきたいですね。7曲の組曲も続けて録音していただけると尚いいですが…。 いずれにせよ、このシューベルトとブルックナーを直接に橋渡しした交響曲作家の交響曲の新譜が出たことを喜びたい。全曲録音が完成すれば、重要なミッシングリンクが埋まることになるわけですから。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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