交響曲第4番 ヴラディーミル・フェドセーエフ&モスクワ放送交響楽団
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風信子 | 茨城県 | 不明 | 2018年10月22日
眠れぬ長い夜を過ごしているような音楽だ 渦巻き始めた矛盾の螺旋を滑り落ちていくようなフラストレーションをそのままに描いたようだ 全くもってエンターテイメントになり得ていない個人感情に過ぎる 発表に四半世紀を要したはずだ 発表後も評価の高さに人気が伴わない どうしても演奏も鑑賞もその機会に恵まれない だが無性に聴きたくなる時がある それでも一時間を超える陰鬱な大曲である おいそれと手が出ない フェドセーエフのライヴとあって聴けば 如何にも彼らしい 何しろ平衡感覚に優れた人だから見得を切って大向こう受けするような演奏はしない ショスタコーヴィチの本然の姿を事も無げに描出してしまう これが恐ろしい ショスタコーヴィチの無聊を一緒に託つことになる 愉しくはない それでも精神が洗われ神経が研ぎ澄まされていく 幸福なことではないが 人間が失っては生きていけない感覚である 他所の国の他人事として聴くことができない音楽だが あなたも如何0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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