『ニュルンベルクのマイスタージンガー』全曲 ハンス・クナッパーツブッシュ&ウィーン・フィル、シェフラー、トレプトウ、他(1950-51 モノラル)(4CD)
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Cherubino_492 | 東京都 | 不明 | 2021年03月14日
ウィーンでのセッション録音。第2幕が1950年9月、第1幕と3幕が翌51年9月に録音された。 聴く時は当然第1幕からなので、第2幕になると音のバランスが若干異なってしまう(オーケストラに比べて声が近い。音像が大きく大味。)がすぐに慣れる程度の差だ。何よりこの時期のオペラ録音としては充分に高音質だ。 クナッパーツブッシュの指揮は意外と早めのテンポで切れ味も良い。その分いつもの大きな流れや深い呼吸感が希薄になり、喜劇なのだからこれはこれで悪くないが、クナのファンには物足りないかもしれない。それでも例えば第2幕のザックスのモノローグにおける深い陰影など持ち味は発揮している。 歌手は声に力がある人が多く手応えがある。収録時期を考えると発声や歌い方に古さを感じるのはやむを得ない。デンヒ(ベックメッサー)の鋭い感性や、ギューデン(エーファ)の純真さは時代を超える。エーデルマン(ポーグナー)やデルモータ(ダーフィト)も少々古めかしいが美声は生きている。一方シェフラー(ザックス)は表現の奥行きは良いが発声が古臭く年寄り臭い。トレプトウ(ヴァルター)も力強いがニュアンスには欠ける。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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