弦楽五重奏曲全集 ルノー・カプソン、イブラギモヴァ、コセ、エニノ、C.ハーゲン(2DVD)
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風信子 | 茨城県 | 不明 | 2017年12月24日
観て聴けたことに感謝する モーツァルトの30代に室内楽が多く書かれる切っ掛けがあったことを知って鑑賞意欲が昂まった それは皇王室貴賓室作曲家への採用とズヴィーデン男爵家のサロンとの関わりだそうだ 端的にいえば演奏の場が与えられバッハとヘンデルに邂逅した と言ってもその楽譜を読み演奏をしたのだが モーツァルトの音楽に新たな出発の機会をもたらすに十分な条件だった 6曲の五重奏曲の5番6番がそれに当たる ポリフォニーの技法を全編に織り込んで新境地が切り拓かれている カプソンらは見事なプログラムで楽曲への洞察を披瀝している 初期作品で初め所謂モーツァルトらしいとして巷間に人気のある3番4番で終わる その中間に革新の二曲を挟む構成をとる 聴衆の集中力を保つ絶妙さだ 五人の手練れのアンサンブルは丁々発止なれど見事な調和と高揚を生んでいる 何より映像があることで 五つの弦の遣り取りが当に手に取るように見える モーツァルトの書いた音楽の面白さがいや増す結果となった 気の置けない朋と目で語り合いながら聴きたい あたなも如何4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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