交響曲『祖国』、管弦楽曲集 カッスート&ロイヤル・リヴァプール・フィル
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レインボー | 不明 | 不明 | 2023年11月27日
ポルトガルの作曲家、ジョセ・ヴィアンナ・ダ・モッタの管弦楽作品集です。 代表的な管弦楽作品を集めた現在唯一の盤です。 メイン・プログラムの交響曲『祖国』は、ポルトガルのナショナリズムを取り入れた作品を書いたというこの作曲家にしてはどこまでもドイツ的な作品。 豊かなメロディはどことなくチャイコフスキー的な部分がありますが、卓越したオーケストレーション、構成はそれこそリストやワーグナー的な師の血筋を感じさせる、非常に丁寧に作られた作品。 隠れたロマン派交響曲の知られざる名作だと思う。 この路線は続く序曲『ドネス・イネス・デ・カストロ』もそうで、これもロマン派時代の知られざるドイツの作曲家が書いた曲だよと言われたら信じそうなぐらいドイツ的な作品。 一方で、後半の小品はいかにもなポルトガル的な作風の曲が続き、国民学派が好きな方にはたまらないメロディが出てくる。 演奏はアルヴァロ・カッスート指揮、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団。 指揮のカッスートはポルトガルの作曲家&指揮者。 自作を含む知られざるポルトガルの作曲家の作品を紹介している事で知られており、ナクソスにもそこそこある。 ここではイギリスのオケと組んでいるが、全体的に見ればどれも作品の魅力を知るには十分なレベル。 交響曲は中々の熱演であり、ファーストチョイスにもピッタリ。 ビートOp11等はクラシック・オケだがらややノリが悪い所もあるが。 2015年4月7日から8日にかけて録音されたもので、音質は良好である。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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