モーツァルト:レクィエム、ブルックナー:テ・デウム バレンボイム&イギリス室内管、ニュー・フィルハーモニア管
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フォアグラ | 愛知県 | 不明 | 2018年01月03日
バレンボイムが指揮を始めた初期の録音で、日本ではほぼ無視だが、外盤ではEMI、ワーナーと販売し続けられており、それなりの評価なのだろう。実際これは聴きごたえのある演奏だと思うのだ。モーツァルトはテンポも遅く、濃厚な表情付けをされた極めてロマンティックな表現であり、合唱も大編成。当時でもこんなモーツァルトをやる人はいなかったと思う。しかし現代のぜい肉のないスマートな演奏では聴けない激しい心情表現があり、こういう演奏のほうが好きという人もいるだろう。独唱ではF=ディースカウがバレンボイムの表現に悪乗りし大げさで分別くさいのがマイナス。ブルックナーはさらに優れた演奏で、バレンボイムの作る音楽のうねりが聴き手を感動に巻き込む。要のテノールを歌うティアーが優秀であり、ピッツ率いる合唱団も熱演。定盤として高い評価のヨッフム、レーグナーより余程素晴らしい出来だと思う。この時代のバレンボイムの演奏が好きなのだが、ECOとの「フィガロ」「ドン・ジョヴァンニ」がCD2枚に入れるためレチタティーヴォをカットしてしまっているのは許せない。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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