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シュトラウス、ヨゼフ(1927-1870)

CD 管弦楽作品全集Vol.25 ディトリッヒ/スロヴァキア国立コシツェ・フィル

管弦楽作品全集Vol.25 ディトリッヒ/スロヴァキア国立コシツェ・フィル

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    00d_艪ベdd0{_//}Ddンん//_t0_fl0  |  静岡県  |  不明  |  2017年08月24日

    兄のヨハン2世よりも音楽的才能が優れていたことを証明するための作品集としては、当盤第25集の価値は大変珍しい作品が集中的に揃っており、古典的で東洋的な響きや味わいが優勢なレア物・珍曲が納められている。小生が特に引き付けられたのは、1866年1月28日の夜にウイーンのホーフブルク王宮の<レドゥーテンザール>での工業舞踏会で、兄ヨハン2世の名作ワルツ<ウイーンのボンボン>やヨーゼフの大らかで優雅なワルツ<ドイツの挨拶>と共に初演された、古典的で旧き時代の名残をとどめるポルカ・マズルカ<パウリーネ>の第1作(=Op・190a)が聴けることがまず最初の強い印象に浸らされた。我々日本人が聴けば「これは日本民謡を使った曲か?」とでも自然な疑問を抱かされてもなんらの不思議はない東洋的、中国的な厳格な情感が流れていることに驚かされた。さらには、兄のヨハン2世も編作した試みと重なるが、シャルル・グノーの同名のオペラのモチーフで構成したカドリーユ<ファウスト>も冒頭開始のパンタロンから生命力の強いメロディーラインに心が躍り出したくなる活力の大胆さが耳に効果的で愉快である。その他にも、1862年2月26日に、ウイーンの第2区に当時存在していた舞踏会場<ディアーナザール>でのヘスペルス舞踏会で初演された、古典的かつ東洋風な味わいが醸し出される総演奏時間に11分以上も要する大曲ワルツ<ヘスペルス舞踏会の踊り>の存在の大きさだ。我々日本人がこれを聴けば「これも日本人が作ったか?」とでも問い直したくなるオリエンタルな情緒が前景に出ており、ここまでに古典的な情感をワルツの形式で紡ぎ出すことができたのは、古典的趣味・気質の持ち主であったに違いないヨーゼフ・シュトラウスにのみ作曲可能な「職人技」であったと言い切れるに違いない。当盤トラック番号1番の1867年作曲のポルカ・シュネル<つむじ風>と当盤トラック番号11番の1861年作曲のポルカ・シュネル<スーブレット(=小間使い)>は曲想がよく似た楽しい胸が興奮するウインナ・ポルカに仕上がってもいる。その他にも、1859年作曲の美しいメロディーの宝庫でもあるワルツ<貸し方と借り方>、1866年初演のウイーン的な快楽な内容のワルツ<治療法>など、聴き直すたびに新鮮で嫌味や飽きの来ない充実の文句なしの内容で楽しめる古典的な音楽に浸りたいならば、このヨーゼフ・シュトラウスのマルコポーロ・エディション第25巻を迷わず熱心なクラシック音楽ファンに薦めたいレア曲の連なった厳格かつ東洋的なメロディー続出の作品で構成されたコンテンツによるユニークな1枚であったと言えるものがあろう。演奏の方もデジタル録音で違和感がなく、最初から最後まで均一の演奏水準で聴き心地よく楽しめる1枚だ!!「古典的な」ヨーゼフ・シュトラウスが聴きたい人にはうってつけの内容による1枚だろう!!ワルツやポルカの伝統形式にならい、それを順守しながらも、そこにヴァーグナーやリスト、シューマンなどの当時のドイツ・ロマン主義の前衛的音楽の味わいを盛り込むことで、ウイーン音楽の可能性と水準を最大限になるまで高め上げ、古典的なメロディーを多用させた実力で曲を創り上げる手法の多くを作曲上模索していただろう「舞踏音楽のシューベルト」の打ち出した傑作揃いを押し並べた魅力と聴き応えのある至宝たちとも言うべき上質な内容の1枚となっているので、当たりはずれのないことは当盤第25集を聴けば納得がゆくことだろう!!決して有名すぎるワルツ<うわごと>やワルツ<天体の音楽》にとどまり終わらない内容の、珍しい作品世界に浸りたいウイーン音楽愛好家諸君には是非とも最後まで聴き進めていただきたい優れたナンバー揃いの多彩で豊富なコンテンツである。よって星評価は最高のファイブ(=5)としたく思う心地だ。

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  • ★★★★☆ 

    レインボー  |  不明  |  不明  |  2014年12月01日

    マルコポーロが発売した、ヨーゼフ・シュトラウスの管弦楽曲を集めたシリーズの25枚目にあたるCDです。 シリーズは26枚で完結しているので、最後のほうのCDです。 そのためか、収録曲は大変珍しい作品ばかりが収録されています。 ミヒャエル・ディトリッヒ指揮、スロヴァキア国立フィルハーモニー管弦楽団の演奏で、さすが何度かシリーズに出ているだけあって演奏は確かな物で安心して聴ける水準だと思います。 資料的価値の方が高い盤ですので、この水準で聴ければ十分でしょう。 2001年録音で、音質は問題ありません。

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