TOP > Music CD・DVD > Classical > Corbetta, Francesco (c.1615-1681) > Une Larme-guitar Works: Rosario Conte +de Visee

Corbetta, Francesco (c.1615-1681)

CD Une Larme-guitar Works: Rosario Conte +de Visee

Une Larme-guitar Works: Rosario Conte +de Visee

Customer Reviews

  • ★★★★★ 
    (0 posts)
  • ★★★★☆ 
  • ★★★☆☆ 
    (0 posts)
  • ★★☆☆☆ 
    (0 posts)
  • ★☆☆☆☆ 
    (0 posts)

Do you want to write a review?

Write you own review

Showing 1 - 1 of 1 items

  • ★★★★☆ 

    zaionji  |  京都府  |  不明  |  01/October/2010

    奏者のRosario ConteはYouTubeに動画がアップされた数年前から注目されていたバロックギターの逸材。彼はとても響きを大事にし、また自然な流れで歌うように奏でることが出来るが、ここにはこの楽器の名手だけが醸せる静けさがある。(概して下手なバロックギター演奏ほど濁ってうるさく感じられるものだ) プログラムの大部分はブルボン家に仕えたフランチェスコ・コルベッタの Guitarre Royalle(1671)からのもので、永らく待望されていた第1組曲(王のアルマンドを含む組曲)や「オルレアン公婦人の墓」「ヨーク候殿下の愛したアルマンド」「モンマス候のガボット」などの名作が漸く陽の目を見たことは誠に喜ばしい。とはいえ組曲をオリジナルな形ではなく、任意の曲順に並べ替えて提供するCD業界の悪癖(?)は相変わらず改まってはいないから、原譜(MINKOFFから出版)を見ずにこの姿で耳に馴染ませてしまうのは(作品を誤解する恐れから)やや危険ではある。短かめの第4組曲のアルマンドを「ヨーク候殿下の愛したアルマンド」に差し替えてまた別のジーグを加えてひとつの架空の組曲を構成する(トラック7〜11)のはまだ許せても、「グロスター候の追悼」組曲の中に「オルレアン公夫人追悼のサラバンド」を組み込んだ(トラック21〜24)のは、作品成立の経緯からも作者の心情から程遠い行為であると私には思えて感心しない。それぞれの演奏が素晴らしいだけに勿体ないことである。 音響面では時折耳慣れぬ高い音が混じるのに気付くだろうが、これは第3コースをオクターブユニゾンで調律しているためで、演奏全体がこれまでのどの録音よりもやや華やかに感じられる。(ただし自分の楽器でこれを試してみるときには楽器が弦の張力に耐え得るかを慎重に見極める必要がある。)

    1 people agree with this review

    Agree with this review

Showing 1 - 1 of 1 items