大地の歌 ブルーノ・ワルター&ニューヨーク・フィル、エルンスト・ヘフリガー、ミルドレッド・ミラー
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 2010年05月08日
ワルターの大地の歌と言えば、ウィーン・フィルを指揮した1936年盤と1952年盤の評価が著しく高いため、本盤の評価が極めて低いものにとどまっている。特に、1952年盤が、モノラル録音でありながら、英デッカの高音質録音であることもあり、ワルターによる唯一のステレオ録音による大地の歌という看板でさえ、あまり通用していないように思われる。演奏の質は非常に高いだけに、それは大変残念なことにように思われる。確かに、1952年盤と比較すると、1952年盤がオーケストラの上質さやワルターが最円熟期の録音ということもあり、どうしても本盤の方の分が悪いのは否めない事実であると思うが、本盤には、1952年盤には見られない別次元の魅力があると考えている。1960年の録音であり、それは死の2年前であるが、全体に、人生の辛酸をなめ尽くした老巨匠だけが表現することが可能な人生の哀感、ペーソスといったものを随所に感じさせる。特に、告別には、そうした切々とした情感に満ち溢れており、ここには、ワルターが人生の最後になって漸く到達した至高・至純の境地が清澄に刻印されていると思われるのである。ニューヨーク・フィルも、ワルターの統率の下、最高のパフォーマンスを示していると言える。DSDリマスタリングによって、音質がグレードアップされている点も特筆すべきであろう。11人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ヨシ様 | 東京 | 不明 | 2006年02月03日
ニューヨーク・フィルとの数少ないステレオ録音なので貴重である。もちろんワルターのマーラーは素晴らしい。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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