ピアノ・ソナタ全集 クララ・ヴュルツ(5CD)
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3丁目 | 三重県 | 不明 | 2014年04月26日
ペルルミュテール、ギーゼキング、リリー・クラウス(旧録)を好んでいる自分としては、これはとてもいい演奏でした。 録音も、これくらいの「くぐもり感」は、私にはむしろ好ましいです。好みは人それぞれですからね。音は美しいし、何よりもフレーズとフレーズを繋ぐ音階や装飾が非常な丁寧感を持って演奏されていて、控え目ながらも奏者の「ここが大事」とという意思を感じました。分散和音中の旋律の浮き上がらせ方もこれみよがしではありませんが、とても適切な聴こえ方で、聴いていて幸せになります。欲を言えば短調の作品での性格づけがやや薄いと思えることですが、それは些細なこと。以上、古い録音が好きな私の意見ですので、たいして参考にはなりませんが、そんな印象でした。愛聴盤の仲間入りです。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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KM | 福岡県 | 不明 | 2010年07月24日
>このアルバムは、録音ですこし損をしている <Brilliant Classics Piano Library Series モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集(5CD)ヴュルツのこのモーツァルト全集は、録音さえ良ければ、かなり良い全集になったでしょうね。なんでこんなことになったのか。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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京都のタケさん | 京都市 | 不明 | 2008年08月19日
確かに、このアルバムは、録音ですこし損をしているようですね。Brillantのオリジナル録音でPeter Artsがエンジニアをしているもののほとんどが、透明感がいま少しの物が多いのです。もっといい機材で録音すれば、もっとよかったでしょう。廉価盤の宿命と言えばそれまでなのですがw それとピアノは間違いなくスタインウェイです(外箱の裏側に記載)1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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真如堂 | 京都市 | 不明 | 2006年08月11日
先レヴューのご指摘の通りA.シフのピアニズムと相通ずるものを感じる演奏です。音色は澄み切っておりなんとも至純。演奏は繊細でありながら奏者の我性が曲をはみ出すような事も決してない。モーツァルト演奏は奏者を選びますがたしかに適正のあるピアニストだと思います。ただこの録音は、一曲だけ聞くにはよいものの、ひとつひとつの曲の描き分けが乏しいです。全集を録音するには時期尚早だったのではないでしょうか。一つの曲についてもどうも解釈の深度が浅い気がする。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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shef | utsunomiya | 不明 | 2005年09月19日
転がる真珠のようににごりのない響き。慈愛にあふれた優れた演奏。聞き込むと、細かいニュアンスの表現や左手の奏法に個性が光り、彼女のモーツアルト像がくっきり浮かび上がる。後期のソナタに漂う寂寥感は見事。聞き返すたびに好きになった。ただ、全体的には、たおやか表現。もう少し自己主張してもいいのでは、とも思うのだが。 ところで、楽器はモダンピアノ?録音(残響)のせいか、年代もののピアノのように聞こえる。もっとも彼女の演奏には好相性!2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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take | 京都市 | 不明 | 2005年05月07日
ま、とりあえず全集だし。と、思ってたらびっくり!楽器は現代のスタインウェイだが、ピリオド的奏法も取り入れて、すっきりと、明るく、見通しの良い演奏なのだ。特に、KV545ハ長調の色彩感には聞き惚れてしまった。(モチロン、他の曲も良い。)改めて、ヨーロッパの演奏家の裾野の広さを実感したアルバムでした。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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NX-01 | 大阪府 | 不明 | 2002年12月06日
神戸のエヴァングさんの鋭い考察には脱帽。私は単純に楽しんでいますが、おかげでモーツアルトのピアノソナタに興味がもてました。 私は声楽曲、管弦楽、交響曲にはこだわりがありますが、ピアノを聞く耳をもってないので、参考になりました(なぜかチェンバロ、ピアノフォルテの善し悪しはある程度わかるのですが・・・)。ありがとうございます。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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福音史家 | 神戸市 | 不明 | 2002年09月11日
昨日、評価を間違えた。モーツアルトで女流といえば、近いところ(?)でピリスを思い出すが、断然こっちがいい。往年の、リリー・クラウス、ハスキル、へブラー、ラローチャ…等とは、「良さ」がちょっと違う。でも、モーツアルトの音楽を自分のものにしている。「自在」を感じさせる。リズミックであって、リリカルなのだが、これを叙情的とは言いたくない。もっと透明で硬質で、そう、クリスタルなのだ…1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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福音史家 | 神戸市 | 不明 | 2002年09月10日
k.v. 533 を例に取ると、第1楽章での旋律の、右手と左手による対位法的なからみを、楽しむように確認しながら弾いていて、(他の演奏と比べて左手の動きがはっきり聞き取れる)余裕を感じる。全体にテンポはゆったりしているが、その分サボっているわけではなく、あくまで丁寧だ。他の曲を含め、残響が多い録音だが、良く聴くと独自のスタッカートを試みている。この辺り、あの、グールドの演奏を一瞬思い出す。清冽な印象は、アンドラーシュ・シフの演奏に通じると思い、調べてみたら、共にブダペストのフランツ・リスト音楽院の卒業生ってことだった2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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