ピアノ・ソナタ第20番、メヌエット集 アルカディ・ヴォロドス
商品ユーザレビュー
-
(1 件)
-
(0 件)
-
(0 件)
-
(0 件)
-
(0 件)
検索結果:1件中1件から1件まで表示
-
うーつん | 東京都 | 不明 | 2021年08月30日
ブラームスの小品集(2017年録音)に続いてシューベルトの最晩年のソナタ(2018年録音)。両者の晩年の作品を美しいピアノで彩っている。 当盤では悲壮感や苦しみを表現している感覚は少ない。ひたすら美しい音が素晴らしい。その音ゆえか、ここでのソナタ演奏は生前の(または死の間際で苦しんでいる)シューベルトを想起させるより、むしろ死んでしまった者を輝かしく思い出しているような感触をもってしまう。死んでしまった者への心からの贈り物といった情景。カップリングのメヌエットも然り。他の演奏でよくカップリングされる即興曲集(D899、935)やD946でなく、ソナタD958、960とのカップリングでもない、純真で小さいメヌエットを、この上ない美音で大切に優しくしずかに弾いていく…。想い出をそっとつま弾くような演奏と曲目に仄かな哀しみを感じてしまった。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
検索結果:1件中1件から1件まで表示