ボロン&シュターツカペレ・ハレ/R.シュトラウス:『ヨゼフ伝説』

2024年01月18日 (木) 17:30 - HMV&BOOKS online - クラシック


リヒャルト・シュトラウス:ヨゼフ伝説

1914年、第1次世界大戦による世界情勢不安の時期に誕生したリヒャルト・シュトラウスのバレエ『ヨゼフの伝説』。
 1912年、ディアギレフのロシア・バレエ団(バレエ・リュス)の公演に感銘を受けた詩人ホフマンスタールが、バレエ団のために作品を書くことを構想。友人のケスラー伯爵とともに、旧約聖書から「エジプト王宮の侍従長ポティファルの妻の誘惑を拒み、苦境に陥る若者ヨゼフの物語」をもとに台本を作成し、シュトラウスに作曲を依頼しましたが、シュトラウスはこの清廉潔白な物語になじめず「退屈なものに音楽をつけるのは難しい」と語り、最初につけた音楽はモーツァルトを思わせる18世紀風のものでした。このバレエをニジンスキーに踊ってもらうことを想定していたホフマンスタールはこの音楽に満足することなく、ケスラーと共に台本を修正、作曲を渋るシュトラウスを再度奮い立たせることで、ようやくコントラファゴットまでを用いた大編成のオーケストラによるエキゾチックな響きが存分が盛り込まれた煌びやかな作品が完成しました。
 しかし、初演時にニジンスキーがバレエ団を離れてしまったため、主役はレオニード・マシーンが躍ることになるなどトラブルが続出。実はシュトラウスは若きマシーンを評価していませんでしたが、それでも1914年5月14日のパリ・オペラ座初演は成功裡に終わり、上演後にシュトラウスは盛大なカーテンコールを受けています。その後ロンドンでトマス・ビーチャムの指揮で6回公演が行われるなど、一時的に人気を博しました。戦時中は演奏されることがありませんでしたが、戦後に各地で演奏されるようになり、作品の再評価が進みました。
 作曲家、アレンジャーとしても活躍する指揮者ファブリス・ボロンが、シュターツカペレ・ハレから官能的な響きを紡ぎだしています。(輸入元情報)

【収録情報】
● R.シュトラウス:バレエ音楽『ヨゼフ伝説』 Op.63, TrV231

 シュターツカペレ・ハレ
 ファブリス・ボロン
(指揮)

 録音時期:2022年11月1-3日
 録音場所:Paul-Gerhardt-Kirche, Leipzig
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

国内仕様盤

国内仕様盤には広瀬大介氏による日本語の解説が付属します。(輸入元情報)

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