ラモン・ガンバ&オウル・シンフォニア/フィンランドの序曲集

2023年07月07日 (金) 09:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


ラモン・ガンバ、
新首席指揮者に就任したオウル・シンフォニアとのフィンランドの序曲集!


フィンランド中部に位置する都市、オウルで1937年に設立されたフィンランド最北端の交響楽団、オウル・シンフォニア(オウル交響楽団。現在の名称は2005年から)。過去にはディーマ・スロボデニュークも務めたこのオーケストラの首席指揮者の座にヨハネス・グスタフソンの後を継いで2022年1月から就任したのが、「Chandos」から膨大な数のディスクをリリースしているイギリスの指揮者、ラモン・ガンバ。レーヴィ・マデトヤ生誕の地で長年にわたって愛されるこのオーケストラとの「Chandos」への最初のレコーディングが実現しました。
 19世紀中期から20世紀初頭のフィンランドでは、ロシアの支配下という政治的状況を反映して、ナショナル・ロマンティシズムの芸術創造が音楽の分野を中心に広く行われました。このアルバムでは「序曲」という視点から「シベリウスとその彼方」というテーマを眺望しています。ジャン・シベリウス[1865-1957]がヴィープリ地区教育支援祭典と宝くじのための情景音楽として作曲した『カレリアの音楽』の曲を単独で演奏する曲にした有名な『カレリア』序曲でアルバムはスタート。「リヒャルト・シュトラウスの余韻」のあるレーヴィ・マデトヤ[1887-1947]の『コメディ序曲』は、推進力にみちており彼の代表作のひとつに挙げられる力作。マデトヤはシベリウスが個人的に教えた数少ない作曲家のなかでもっとも才能に恵まれていたといわれます。
 そのほか作曲と指揮の両方でシベリウス以前のフィンランド音楽をリードした人物のひとり、ロベルト・カヤヌス[1856-1933]、シベリウスの友人でクラスメートだったアルマス・ヤルネフェルト[1869-1958]、後期ロマンティシズムの作風を持つエルッキ・メラルティン[1875-1937]、シベリウスより早く「交響曲らしい」交響曲を書き、将来を期待されながら21歳で没したエルンスト・ミエルク[1877-1899]、ピアニスト兼作曲家であり国際的な知名度を誇ったセリム・パルムグレン[1878-1951]、主にピアノ教師として大きな功績を遺したヘイノ・カスキ[1885-1957]、パリとウィーンで勉強したことを反映し、ヨーロッパ・モダニズムに近い作品を生み出したウーノ・クラミ[1900-1961]といった、ロシアの圧政に苦しみながらもフィンランドの音楽史を彩ってきたさまざまな作曲家の作品が収録されました。(輸入元情報)

【収録情報】
● シベリウス:『カレリア』序曲 Op.10(1893)
● クラミ:『荒野の靴職人』序曲(1936)
● メラルティン:劇付随音楽『眠れる森の美女』(1904)より祝典行進曲(序曲) Op.22-30
● マデトヤ:コメディ序曲 Op.53
● ヤルネフェルト:抒情的序曲(前奏曲)(1892)
● ミエルク:劇的序曲 Op.6(1898)
● パルムグレン:シンデレラ組曲 Op.21(1903)より序曲
● カヤヌス:交響的序曲(1926)
● カスキ:前奏曲 変ト長調 Op.7-1
● ヤルネフェルト:前奏曲(1900)

 オウル・シンフォニア
 ラモン・ガンバ
(指揮)

 録音時期:2022年5月30日〜6月2日
 録音場所:フィンランド、オウル、マデトヤ・コンサート・ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND
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