【映像】パッパーノ&ROH/ムソルグスキー:『ボリス・ゴドゥノフ』
2023年06月09日 (金) 18:00 - HMV&BOOKS online - クラシック
ブリン・ターフェル&パッパーノによる
作品の「原型」に迫る『ボリス・ゴドゥノフ』原典版(1869)登場!
時はイワン雷帝亡き後のロシア「動乱時代」の始まり。皇位継承者ドミトリーを殺害しその皇帝の座を手中に収めたものの、良心の呵責に懊悩するボリス・ゴドゥノフの没落、そしてその死を描くプーシキンの史劇『ボリス・ゴドゥノフ』・・・
歌劇『ボリス・ゴドゥノフ』は1869年に完成したものの、その後作曲家自身、リムスキー=コルサコフ、ショスタコーヴィチらによる手が加えられた複数の改訂版により、この原典版(1869)はあまり顧みられることはありませんでした。本作は、この『ボリス・ゴドゥノフ』のオリジナルの姿を蘇らせるべく、音楽的にはボリス役初挑戦となったブリン・ターフェルが倨傲と脆弱さを併せ持つ主人公の姿を迫真の歌唱で演じ、近年その充実ぶりが目覚ましいコヴェント・ガーデンの合唱団とオーケストラから、パッパーノが厳(いか)つく重厚な響きを引き出しています。
さらに、演劇的にも皇位簒奪者の心の闇、廷臣の陰謀、無名の民衆の動きをくっきりと可視化するリチャード・ジョーンズによる舞台演出により、ムソルグスキーがプーシキンの史劇から着想した『ボリス・ゴドゥノフ』の原案かくやあらんという説得力あるドラマとして結実しています。(輸入元情報)
【収録情報】
● ムソルグスキー:歌劇『ボリス・ゴドゥノフ』1869年原典版 全曲
ボリス・ゴドゥノフ/ブリン・ターフェル(バス・バリトン)
グリゴリー(偽ドミトリー)/デイヴィッド・バット・フィリップ(テノール)
アンドレイ/コスタス・スモリギナス(バリトン)
ピーメン(修道僧)/アイン・アンガー(バス)
ヴァルラーム/ジョン・トムリンソン(バス)
ヴァシリー・シュイスキー公/ジョン・グラハム=ホール(テノール)
クセニア(ボリスの娘)/ヴラダ・ボロフコ(ソプラノ)
フョードル(ボリスの息子)/ベン・ナイト(ボーイ・アルト)
聖愚者/ アンドルー・トーティス(テノール)、他
コヴェント・ガーデン王立歌劇場合唱団(合唱指揮:レナート・バルサドンナ)
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団
サー・アントニオ・パッパーノ(指揮)
演出:リチャード・ジョーンズ
美術:ミリアム・ビュター
衣装:ニッキー・ジリブランド
照明:ミミ・ジョルダン・シェリン
所作指導:ベン・ライト
収録時期:2016年3月21日
収録場所:ロンドン、コヴェント・ガーデン、ロイヤル・オペラ・ハウス(ライヴ)
● 特典映像:『ボリス・ゴドゥノフ』を語る(パッパーノ&ターフェル)
収録時間:144分(本編139分、特典5分)
画面:カラー、16:9
歌唱言語:ロシア語
字幕:日本語、英語、フランス語、ドイツ語、韓国語