Goldschmidt, Berthold (1903-1996)
Beatrice Cenci: Zagrosek / Berlindeustches.o, R.alexander, D.jones, Estes
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ユローヂィヴィ | 大阪府 | 不明 | 08/July/2010
歌劇『ベアトリーチェ・チェンチ』は1948年イギリスで書かれた作品。 パーシー・ビシュ・シェリーの詩劇『チェンチ家』をもとにしていて台本は英語で書かれている。 伯爵フランチェスコ・チェンチのような残忍な人物は今日でも殺人事件の犯人のタイプとして存在するだろう。 彼の純真な娘ベアトリーチェが逆に犯罪者となってしまうこのような悲劇も今日起こりうるものだ。 その音楽はというと、この残忍で悲しい物語にしてはあまりにも美しすぎるといえるかもしれない。歌詞を(物語)を知らずに聞き流したら美しい音楽だったで終わる可能性もなきにしもあらずだ。 しかしこのような物語だからこそ美しい音楽で登場人物たちを包みこんでやらなければならないのかもしれない。 またゴルトシュミットはフランチェスコ・チェンチの残忍性にナチスの持つ恐怖を重ねたのかもしれない。 ちなみに最後の場面で有名なグレゴリオ聖歌の「怒りの日」が引用されている。 「頽廃音楽」のシリーズでDECCAからCDが出ていて、何年か前に国内版がいくつか復活したが、コルンゴルドやシュレーカーのオペラなどは国内版が廃盤になったままなのでこれらもぜひ国内版を復活させて欲しい。 国内版が出ているドイツのオペラといえば、R.シュトラウスかブゾーニかベルクあたりで止まっているように思う。0 people agree with this review
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