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Piano Works: Jordi Maso(P)

Donostia , Aita (1886-1956)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
8557228
Number of Discs
:
1
Label
:
:
International
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

パードレ・ドノスティアは宗教音楽、交響作品、劇音楽の分野におけるバスク地方最大の作曲家の一人というだけでなく、生れ故郷の民俗音楽を広範囲に蒐集し、精通していた人でもありました。ドノスティアの偉大な業績は、伝統的なバスク音楽の地位を引き上げ、確信を持ちつつ品よく、民俗音楽の深い内容を持った意義を伝え、伝統音楽を直接取り込むことと、ラヴェルやドビュッシーといった、同時代の印象派作曲家の巨大な影響とのバランスを完璧に取っていたというところにあります。表題を表す文章、風景、子供の遊び、宗教行事や祝祭に由来する音楽の描写を聴いていると、ピアノのための前奏曲からは、魅力的な平明さと郷愁を誘う叙情性を感じ取ることが可能です。

Customer Reviews

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バスクに行くというので、関係する音楽作品...

投稿日:2012/09/28 (金)

バスクに行くというので、関係する音楽作品をまとめて聞いてみたが、そのなかでこれは出色の1枚であった。全21曲の「バスクの前奏曲」を聞いて、これがスペイン音楽だという人はいないであろう。フランス・ロマン派のピアノ曲集、それもシャミナードなどのサロン音楽の粋に通じる曲想だ。前奏曲集といえばショパンやドビュッシーの傑作を思い出すが、それに匹敵するとまでは言わないものの、このドノスティアの作品はもっと評価されても然るべき充実した内容のものだ。ちなみにドノスティアというのはバスクの美食の街サン・セバスティアンのバスク語読みであって、最初このCDを手にしたときには人名なのかとまどってしまった。それほどバスクばりばりの作曲家であるらしい。この佳曲集をマソが情感たっぷりに弾きあげていて、聞き応えも申し分ない。聞いていると、バスクはスペインであっても、その心はスペインでないことを否応なく教えられる。「前奏曲」のほかに9曲もの小品が録音されていて、これらもまた滋味豊かでよくできた曲ばかりである。ところで、この「前奏曲」のうち第1曲(即興曲)では「白地に赤く日の丸染めて」のメロディが、また第15曲(涙)では「箱根の山は天下の険」とおぼしきメロディが出てくる。これはどういう符合なのか、いろいろ調べてみたが、よくわからなかった。どなたか、識者の方のご教示をいただければ幸いです。それはともあれ、バスクのメロディは日本にも通じるものがあるのだと不思議な思いをもって79分近くを聞きとおした。

雲谷斎 さん | 埼玉県 | 不明

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