個人的には記憶に残らない、心に響かなかった、お薦めしないアルバムの１枚です。アルバムジャケットの見かけ倒しで、ガッカリしたアルバムです。

　ジャズ・ファンク、コンテンポラリー・ジャズ、フュージョンが入り混じった様な内容です。演奏としてはジャズはジャズで歌が入っているもののイージー・リスニングの様に綺麗に、まとまっています。ビ・バップ、ハード・バップでは、ありません。しかしながら、お気に入りか如何かは人によって分かれると思います。

　「Ｉ′ｍ　ａ　ｆｏｏｌ　ｔｏ　ｗａｎｔ　ｙｏｕ」 　「Ｒｅｑｕｉｅｍ」 をお薦めします。 　比較的、聞かせる演奏のアルバムです。

　個人的には「Ｍｕｓｔａｎｇ」のリズム隊の演奏が聞き所だと思います。他、「Ｄｉｘｉｅ　Ｌｅｅ」がＬｅｅ　Ｍｏｒｇａｎが演奏していそうな楽曲です。 　本アルバムは、もう少し再発売されても良さそうなものですが、不思議な位、再発売されている所を見ません。

バードのペットについては、C・ブラウンを思い起こさせるし、その明るい音色を聴いているだけで癒される。このアルバム は、ジャッキー・マクリーン(as)との競演アルバムのひとつに数えられるが、全ての曲をバードが作曲している、という点で大変興味深い。そして、どの曲も曲としての出来栄えが素晴らしい... 完璧なプレイヤーというのは恐らくバードの様な人の事を指すんだと思う。

　聞き所は 　「Ｒａｙ’ｓ　ｉｄｅａ」 　「Ｔｈｅ　ｂｌｕｅｓ　ｗａｌｋ」 です。「Ｒａｙ’ｓ　ｉｄｅａ」はピアノが聞き所です。 Ｂｏｂｂｙ　Ｊａｓｐａｒ、Ｗａｌｔｅｒ　Ｄａｖｉｓ　Ｊｒ．参加も興味深い所ですが、どちらかと言うと聞かせる演奏なのかなぁ〜？大人しいなぁ〜と思っていたら急展開で、今まで再発売されなかった事が不思議な位です。

　聞き所は 　「Ａｔ　ｔｈｉｓ　ｔｉｍｅ」 　「Ｓａｌｔ　ｐｅａｎｕｔｓ」 です。 　『Ｂｙｒｄ　ｉｎ　Ｐａｒｉｓ』第２巻です。

　「Ｆｕｅｇｏ（フュエゴ）」の暑苦しいハードな演奏にノック・ダウンさせられるドナルド・バードのトランペットのアルバム１枚です。お薦めします。「聞かないと損をします」と言って良い位のアルバムです。

　聖歌、宗教音楽寄りだと思っていたら超正統派ジャズ（ビバップ、ハードバップ）でした。そもそもジャズが聖歌、宗教音楽と民族音楽を発祥としているので、どちらが正統派なんて言えない話なので形容がおかしいですが、聞く上では何の心配も無いと思います。通好みの正統派ジャズと言えるのではないでしょうか？バリトン・サックス奏者のペッパー・アダムス（氏）が参加している点は個人的に買い要因です。

ドナルド・バードのトランペットが小気味良く鳴り響く「Ｍｙ　ｇｉｒｌ　ｓｈｉｒｌ（マイ・ガール・シャール）」がお薦めです。ライブ録音のアルバム１枚です。