ノルウェー人の心に響くメロディー
横笛の名手ゴーシェットが奏でる
18世紀ノルウェーで演奏され歌われた「愉しみの音楽」と「ディヴェティメント」を集めた「音楽帳」。ノルウェー民俗舞曲のハリング、ポーランドの舞曲、メヌエット、行進曲、イギリスの田園舞曲といったノルウェーで愛好された曲とヨーロッパで流行した曲が30曲、『トルエルス・ヨハンネスン・ヴィットの音楽帳』『ペーテル・バングの音楽帳』『バルテルーの音楽帳』『ヤーコブ・メストマッハーの音楽帳』『インゲル・オールの音楽帳』『ヨハンネス・ブルーのイギリス舞曲集』といった、ハンザ同盟の時代から栄えたベルゲンや各地で発見された手書きの音楽帳と出版本を基に演奏されています。
リコーダー、バロックフルート、軍隊の横笛を演奏する、リーダーのハンス・オラヴ・ゴーシェット[1952-]は、オスロのノルウェー音楽アカデミーの教授を務めています。リコーダー、バロックフルート、演奏慣習を教え、18世紀ノルウェーの音楽帳に記された1100曲の演奏の歴史と慣習をテーマとする論文で博士号を取得しました。彼が録音した中世ノルウェーの音楽やスカンディナヴィアとフランスのバロック期のフルート音楽は広く親しまれており、この「音楽帳」でも「友人たち」の演奏するバロックヴァイオリンやノルウェー伝統の太鼓などの楽器と一緒に18世紀ノルウェーの音楽を楽しく演奏しています。
「焦茶色の上衣を新調したの 裏地はメランコリー なぜ悲しんでいるの と尋ねられたら いとしい人が死んだから と答えるでしょう あの人は今 ダニエル親方の庭 そのままずっと土の下 夏がふたたび巡るまで」。この『焦茶色の上衣』をはじめとする4曲の歌とアリアは、カトリーネ・ボトネル=ビーのソプラノで歌われます。ブックレットの解説(英語、ノルウェー語)はゴーシェットが執筆。すべての曲の編曲も彼と「友人たち」が行いました。
このアルバムは、SACDハイブリッド・ディスク (5.1 surround/stereo) と、5.1 DTS-HD MA (24bit/192kHz) と 2.0 LPCM (24bit/192kHz) の Pure Audio Blurayディスクとのセットです。
Pure Audio Blu-rayディスクには、インデックスを除き、映像は収録されていません。通常のブルーレイ・プレーヤーやレコーダーで再生が可能です。(キングインターナショナル)
【収録情報】
『音楽帳〜18世紀ノルウェーのポピュラー曲集』
・前奏曲
・ラ・ロヴィスのエール
・イギリス舞曲
・焦茶色の上衣
・騎士の舞曲
・前奏曲
・キューピッドよ、さらば
・愛のパスピエと王のパスピエ
・イギリス田園舞曲
・街の歌
・イギリス舞曲 1
・イギリス舞曲 2
・ブラゲルネス行進曲
・行進曲
・サラバンド
・サラス 1
・サラス 2
・ハリング
・ラ・ファブリ
・ラ・フォリア
・パスピエ
・アリア『気まぐれな世界のことを』
・われらが森で
・リゴドン
・アリア『空に雲が立ち込め』
・愛しき征服者
・メヌエット第7番
・メヌエット
・2つのハリング
・イギリス舞曲
ハンス・オラヴ・ゴーシェット(リコーダー、バロック・フルート、横笛)
カトリーネ・ボトネル=ビー(ソプラノ)
エリザベス・ゲーヴァー(バロック・ヴァイオリン)
ヴェーガル・ルン(バロック・ギター、テオルボ)
ラーシュ・ヘンリク・ヨハンセン(チェンバロ)
アンドレ・リスレヴァン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
シェル・トゥーレ・インネルヴィーク(太鼓)
ホーコン・モルク・ステーネ(打楽器)
録音時期:2012年2月
録音場所:ノルウェー、ベールム、ヤール教会
録音方式:ステレオ(DXD (24bit/352.8kHz) 録音/セッション)
制作:ヴォルフガング・プラッゲ
録音:ビーアトリス・ヨハンネセン
【SACDハイブリッド 音声仕様】
SACD 5.1 surround
SACD stereo
CD stereo
【Pure Audio Bluray 音声仕様】
5.1 DTS-HD MA (24bit/192kHz)
2.0 LPCM (24bit/192kHz)
mShuttle: MP3 & FLAC, Region ABC (All)
*インデックス以外の映像は収録されておりません。
*ブルーレイディスク対応機器で再生できます。
【ブルーレイ・オーディオ】
「ブルーレイ・オーディオ」とは、動画ではなく音声が主役のブルーレイ・ディスクのことです。専用機器が必要な「DVDオーディオ」とは異なり、通常のブルーレイ機器があれば、そのまま再生できるので、ブルーレイ・レコーダーなどの普及率が高い日本の場合、実はもっとも手軽な高音質メディアといえるのかもしれません。
ブルーレイ・ディスクは、SACDの5倍以上という大容量の記録をおこなうことが可能なため、各種マルチチャンネル音声などにも期待ができるところです。