伝統ある王立ノルウェー海軍音楽隊による
「新しい音楽」の探求者4人の作品
2Lの超高音質録音で鮮明な力強いサウンド響き渡る!
ノルウェーはウィンドミュージックの長い歴史と伝統を誇る国のひとつ。ウィンドオーケストラ、シンフォニックバンド、ウィンドバンドがそれぞれの地方でさまざまの活動を行っています。ノルウェー王国の軍隊も、国王近衛兵音楽隊をはじめ、5つのプロフェッショナル・バンドを抱えています。
BDオーディオのパイオニアとして名を高めてきたノルウェーの「2L」レーベルからリリースされ、グラミー賞ベスト・エンジニア賞にノミネートされたノルウェー軍音楽隊によるフランスのウィンド作品集『凱旋路』(2L086SABD)につづき、王立ノルウェー海軍音楽隊のアルバムがリリースされます。
王立ノルウェー海軍音楽隊は1820年に創設されました。現在の隊員は29名。オスロフィヨルドのホーテンを本拠とし、国内と国外、年間130回から150回のコンサートに出演しています。2008年から王立ノルウェー海軍音楽隊の首席指揮者を務めるのはインガル・ベルグビ[1964-]。ノルウェー音楽アカデミーでクラリネットを学び、同アカデミーのカシュテン・アンデシェンとシベリウス・アカデミーのヨルマ・パヌラの下で指揮法を修めました。ベルゲンの現代音楽グループ「BIT 20 Ensemble」の首席指揮者、スウェーデンのヴェルムランド・オペラの音楽監督、ベルゲン・フィルハーモニックの首席客演指揮者、ノルウェー放送管弦楽団の「プロフィール指揮者」を経験しています。
アルバム『管楽器のためのシンフォニー』には「新しい音楽」の探求者4人の作品が5曲収録されています。「協奏的序曲」「歌曲『高貴な騎士、オイゲン王子』による7つの変奏」「行進曲」の3曲からなるヒンデミットの『協奏音楽』、ソナタ形式の第1楽章、抒情的な音楽とスケルツォの第2楽章、「フーガ」の終楽章をもつ同じくヒンデミットの1951年の『交響曲』。シェーンベルクの『主題と変奏』は「様式化された行進曲」の主題とさまざまな楽器の組み合わせによる「和声の旅」。曲名がアルバムのタイトルに使われたストラヴィンスキーの『管楽器のためのシンフォニー』には「ドビュッシー追悼」の副題がつけられています。曲名の「シンフォニー(symphonies)」は、いくつかの楽章から構成されるいわゆる「交響曲(symphony)」ではなく、「アンサンブルの中にあるアンサンブル」が一緒に(syn)なって生まれる音(phone)、それぞれに独自の響きをもつ異なる楽器群の相互作用(インタープレイ)がイメージされたと言われます。1945年から1947年にかけて改訂された版による演奏です。ノルウェーの作曲家ロルフ・ヴァリーン[1957-]の『変化』は、「変化の書」といわれる中国の『易経(I Ching)の考えを基に、いろいろな「変化」を精密なテクスチュアをもつ透明な音の描画とした作品です。
録音セッションは、オスロに近いベールムのヤール教会で行われました。「新しい録音」の試みを意欲的に進める「2L」のスタッフの手で王立ノルウェー海軍音楽隊の音楽が臨場感のある音に捉えられています。
この商品は、SACDハイブリッド・ディスクとPure Audio Blu-rayディスクをセットにしたアルバムです。
5.1 DTS-HD MAと2.0 LPCMの音声を収録したPure Audio Blu-rayディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACDハイブリッド・ディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-rayディスクはCDやDVDのプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray対応機器をお使いください。(キングインターナショナル)
【収録情報】
・ヒンデミット:協奏音楽 Op.41 (1926)
・シェーンベルク:主題と変奏 ト短調 Op.43a (1943)
・ストラヴィンスキー:管楽器のためのシンフォニー (1918-20 rev.1945-47)
・ヒンデミット:交響曲変ロ調 (1951)
・ヴァリーン:変化 (Changes) (1984)
王立ノルウェー海軍音楽隊
インガル・ベルグビ(指揮)
録音時期:2013年4月
録音場所:ノルウェー、ベールム、ヤール教会
録音方式:ステレオ(DXD (24bit/352.8kHz)/セッション)
制作&バランス・エンジニアリング:モッテン・リンドベルグ
録音:ビアトリス・ヨハンネセン
【SACDハイブリッド 音声仕様】
SACD DXD 5.1 surround 2.8224 Mbit/s/ch
SACD DXD 2.0 stereo 2.8224 Mbit/s/ch
CD 2.0 stereo 16 bit/44.1 kHz
【Pure Audio Bluray 音声仕様】
5.1 DTS-HD MA (24bit/192kHz)
2.0 LPCM (24bit/192kHz)
mShuttle: MP3 & FLAC, Region All
*インデックス以外の映像は収録されておりません。
*ブルーレイディスク対応機器で再生できます。
【ブルーレイ・オーディオ】
「ブルーレイ・オーディオ」とは、動画ではなく音声が主役のブルーレイ・ディスクのことです。専用機器が必要な「DVDオーディオ」とは異なり、通常のブルーレイ機器があれば、そのまま再生できるので、ブルーレイ・レコーダーなどの普及率が高い日本の場合、実はもっとも手軽な高音質メディアといえるのかもしれません。
ブルーレイ・ディスクは、SACDの5倍以上という大容量の記録をおこなうことが可能なため、各種マルチチャンネル音声などにも期待ができるところです。