フィリップ・グリスヴァールのセカンド・ソロ・アルバム!
C.F.C.ファッシュの知られざる鍵盤作品を再興!
アンサンブル・ディドロの中核メンバーであり、ヨハネス・プラムゾーラーの伴奏としても多くの演奏&レコーディングで共演しているフランスのチェンバロ奏者、フィリップ・グリスヴァール。『ヘンデルの鍵盤楽器作品集』以来となるセカンド・ソロ・アルバムは、ヨハン・フリードリヒ・ファッシュの息子であり、ベルリン・ジングアカデミーの創設者として知られるカール・フリードリヒ・クリスティアン・ファッシュのソナタ、変奏曲、性格的小品集。
登場が七年戦争勃発の時期に重なったことやフリードリヒ大王の死後にすべての作品を自ら焼却してしまったこと、音楽様式の覇権がウィーンに確立されていったことなど、様々な要因から音楽史からほとんど無視されてきたカール・ファッシュの作品。「保守的な音楽家であった」とする文献も多い中、グリスヴァールの研究によると、当時の様式上の大きな変革に柔軟であり、極めて独創的な音楽の語法を発展させる能力を持っていたという、知られざるファッシュの魅力に陽の光を当ててゆきます。
フィリップ・グリスヴァールは、フランスのナンシー生まれ。バーゼル・スコラ・カントルムで学び、現在はパリを拠点に、アンサンブル・ディドロの他、ヨーロッパ室内管弦楽団、ル・ポエム・アルモニーク、アンサンブル・マルシュアス、レ・ヌーヴォー・キャラクテール、ラ・フェニーチェ、ラ・シャペル・レナーヌなど、数多くの古楽アンサンブルで重要な通奏低音奏者として活動しています。(photo, Audax Records)(輸入元情報)
【収録情報】
C.F.C.ファッシュ:
● ラ・ハーゲンマイスター
● ラントワーヌ
● ラ・ジャネット
● ソナタ 変ロ短調(1781)
● ラ・チェッキーナ(1770)
● ソナタ ハ長調
● ラ・ソクラテス
● ソナタ ヘ長調(1770)
● 14の変奏曲からなるアリエッテ(1782)
フィリップ・グリスヴァール(チェンバロ)
録音時期:2019年11月19-21日
録音場所:ドイツ、ミュールハイム、マルティン教会
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
全曲世界初録音
日本語解説付き