Hi Quality CD 輸入盤

平均律クラヴィーア 第2巻 大塚直哉(ポジティフオルガン)(3CD)

バッハ(1685-1750)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
WAONCD390
組み枚数
:
3
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
Hi Quality CD
その他
:
輸入盤

商品説明


大塚直哉の平均律、第2巻の登場
1台のポジティフオルガンから引き出される無限の可能性


高く評価されている平均律クラヴィーア第1巻につづき、第2巻の登場。バッハによる厳密な対位法の世界、とりわけ第2巻の特徴でもあるより複雑なフーガを、見事に解きほぐして展開しているだけでなく、ポジティフオルガン1台とは思えないほどに様々な音色と表情が次から次へとあらわれ、この楽器のもつ可能性も見事に引き出されています。大塚自身の執筆によるライナーノートには第2巻について、さらに彩の国さいたま劇場でおこなった自身のシリーズでの様々な試みなどについて触れられており、大変興味深い内容となっています。

【ライナーノートより】
「『第2巻』をどの鍵盤楽器で弾くことを想定しているのか、ということについては、バッハによる自筆のタイトルページが残されていないので、決定的なことはわからない。しかし、『第1巻』と同じ体裁の曲集であることを考えると、同様に、当時のクラヴィーア(チェンバロ、クラヴィコード、そして文脈によってはオルガン、生まれたばかりのピアノフォルテなども)どれでも、と考えてよさそうである。チェンバロで弾いても、オルガンで弾いても、クラヴィコードで弾いても、それぞれなりの良さが出る『第1巻』に対して、『第2巻』はチェンバロでの演奏が抜きんでて美しい、とこれまでひそかに思っていた。最近では、第2巻には新しい「ピアノフォルテ」の響きも聞こえてくる、と考える人も増えてきていて、それも一理あると思っていた。しかし、今回あえて、オルガンで弾いてみることによって、まだまだきこえていなかったものがたくさんこの中に埋め込まれていたことに気づかされた。聴いてくださる方もここから、なにかいつもとは違ったものを聞き取ってくださるかもしれない、と楽しみにしている。」〜大塚直哉(販売元情報)

【収録情報】
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア 第2巻 BWV.870-893(全24曲)

Disc1

● 第1番〜第10番

Disc2
● 第11番〜第18番

Disc3
● 第19番〜第24番

 大塚直哉(オルガン/ポジティフオルガン)

 使用楽器:彩の国さいたま芸術劇場所有、2000年ガルニエ製、C-d3, 4stops
 調律:Garnier 16, a=440Hz(楽器調律:マチュ・ガルニエ)

 録音時期:2020年7月1-4日、2021年2月9-11日
 録音場所:さいたま芸術劇場 音楽ホール
 録音方式:ステレオ(DSD/セッション)

 5.6448MHz DSD Recording & 192kHz 24bit Editing
 Microphones : PureT Records current transmission microphones with Schoeps MK2H capsules, designed and manufactured by Tadaharu Mouri 毛利忠晴 (PureT Records), 2015 (last modified 2018), Tokyo
 Stereo setting : A-B pair microphones
 Preamplifier : PureT Records PT-CMP01, designed and manufactured by Tadaharu Mouri 毛利忠晴 (PureT Records), 2015 (last modified 2016), Tokyo
 AD converter : Mytek Digital Brooklyn ADC
 Recorder : TASCAM DA-3000
 Master Clock : Grimm Audio CC2
 DSD/PCM to PCM converter : Weiss Saracon-DSD

【大塚直哉(おおつか なおや Naoya Otsuka)】
東京に生まれる。ビクター少年合唱隊にて音楽の基礎教育を受けるほか、ピアノを原田 稔 、高橋泰子、岡野寿子の各氏に師事。東京藝術大学楽理科を経て、同大学院チェンバロ専攻を修了(博士:音楽)。また、アムステルダム音楽院チェンバロ科およびオルガン科を卒業。これまでにチェンバロを渡邊順生、鈴木雅明、小林道夫、B.v.アスペレン、オルガンを今井奈緒子、早島万紀子、P.v.ダイク、W.ディーペンホルスト、J.v.オールトメルセン、廣野嗣雄、クラヴィコードをメノ・ファン・デルフトの各氏に師事。1999年に帰国後は、東京を拠点にチェンバロ、オルガン、クラヴィコードの奏者として活発な活動を行うほか、これらの楽器にはじめて触れる人のためのワークショップを各地で行っている。また、近年では「メサイア」(ヘンデル)、「ロ短調ミサ曲」(バッハ)などのバロック期の声楽作品を中心とする指揮活動でも高い評価を得ている。現在、東京藝術大学音楽学部教授、国立音楽大学非常勤講師、宮崎県立芸術劇場および彩の国さいたま芸術劇場オルガン事業アドヴァイザー。日本チェンバロ協会、日本オルガニスト協会、日本オルガン研究会各会員。NHK FM『古楽の楽しみ』ご案内役。(販売元情報)

ユーザーレビュー

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難解・晦渋な第2巻に新たな光があてられる...

投稿日:2022/08/05 (金)

難解・晦渋な第2巻に新たな光があてられる。第1巻から矢継ぎ早にリリースされた当盤。親しみやすい第1巻と比べお世辞にも聴き易いとは言えない第2巻に対し、ポジティフオルガンという照明で新しい視界を紹介してくれている。個人的な感覚として第1巻が自筆譜表題ページ文中に見受けられる曲線の描写にも呼応するかのような「線の絡まり」を、第2巻は音の様々な視点を「キュビズム彫刻」のように凝縮しているようなイメージで捉えている。そのせいだろうか、第2巻は第1巻以上に理解しがたい部分が多いことも告白しておきたい。だからこそ当盤が「(オルガンの伸びる音の使用で)このパッセージはこんな音が素材に使われているのか」と新鮮に聴こえてくるのだ。  早いパッセージの曲についてはチェンバロによる演奏が「やはりいいのかな」と思ってしまうこともある。それでも何か言い含めるようにゆっくりと沈潜していく曲(特にフーガ)について聴くと、柔らかにその深奥に案内されるような感覚はポジティフオルガンによる効果なのだろうか。  今回の平均律全2巻がポジティフオルガンで収録された価値は高いと思う。「世間をあっといわせてやろう」という感触は全くない。演奏者本人も解説書内で『まだまだきこえていなかったものがたくさんこの中に埋め込まれていた』と述べられている通り、私たちにバッハの音楽の可能性の一部を垣間見ることができることを穏やかな口調で紹介してくれているようだ。おすすめです。

うーつん さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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バッハ(1685-1750)

1685年:アイゼナハで誕生。 1700年:リューネブルクに移り、修道院付属学校の給費生として生活。 1703年:ヴァイマルの宮廷楽団に就職。 1707年:ミュールハウゼンの聖ブラジウス教会オルガニストに就任。同年、マリア・バルバラ・バッハと結婚。 1708年:ヴァイマルに移って宮廷オルガニストに就任。 1714年:楽師長

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