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Symphony No.13 : Kazushi Ono / Barcelona Symphony and Catalonia National Orchestra

Shostakovich, Dmitri (1906-1975)

User Review :4.5
(3)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
ALT397
Number of Discs
:
1
Label
:
:
International
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


スペインが燃える!
異様な迫力の『バビ・ヤール』!


大野和士が2015年9月から音楽監督を務めているバルセロナ交響楽団とのライヴ録音。両者の録音はこれが初となります。曲は独唱・合唱を伴う、長く重く陰鬱な問題作『バビ・ヤール』。最初のシーズンでこの作品を取り上げたことも非常にチャレンジングですが、その結果生み出された演奏の凄まじさには驚かされます。切実な響きに満ちた迫真の演奏を聴かせる大野の類まれな手腕! 国内外で躍進を続ける名匠の熱きタクトをご堪能ください。

「大野とバルセロナ交響楽団の演奏は、驚くほどの生々しさとリアリティで『バビ・ヤール』の暗黒の風景を浮かび上がらせる。南欧のオーケストラといえば、どうしても軽やかな響き、さっぱりしたリズムや甘美な歌を想像しがちであるが、そんな先入観など一撃でぶち壊す強烈な力が渦巻いている。ことに第3楽章「商店で」や第4楽章「恐怖」の痛切きわまりない響きや音楽の運び方は圧巻だ。オーケストラのみならず、独唱者も合唱団も尋常でない切羽詰まった表情を見せている。日本の聴衆もよく知る通り、大野の音楽は熱い。だが、この場合はその熱さが外に放出されるのではなく、うちにこもることで異様な迫力を生み出すのだ。」〜許 光俊氏によるライナーノートより〜(販売元情報)

【収録情報】
● ショスタコーヴィチ:交響曲第13番変ロ短調 Op.113『バビ・ヤール』


 ニコライ・ディデンコ(バス)
 マドリガル合唱団
 リーデル・カマラ合唱団
 オルフェオ・カタラ・ユース合唱団
 オルフェオ・カタラ合唱団
 バルセロナ交響楽団
 大野和士(指揮)

 録音時期:2016年3月19,20日
 録音場所:バルセロナ、ラウディトリ
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

 国内プレス
 日本語帯・解説・歌詞対訳付


【大野和士 プロフィール】
東京生まれ。東京藝術大学卒。ピアノ、作曲を安藤久義氏、指揮を遠藤雅古氏に師事。バイエルン州立歌劇場にてサヴァリッシュ、パタネー両氏に師事。
 1987年イタリアの「トスカニーニ国際指揮者コンクール」優勝。以後、世界各地でオペラ公演ならびにシンフォニーコンサートの客演で聴衆を魅了し続けている。
 1990-96年クロアチア、ザグレブ・フィル音楽監督。1996-2002年ドイツ、バーデン州立歌劇場音楽総監督。1992-99年、東京フィル常任指揮者を経て、現在同楽団桂冠指揮者。2002-08年ベルギー王立歌劇場(モネ劇場)音楽監督。2012-15年イタリアのアルトゥーロ・トスカニーニ・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者を歴任。2008-17年フランス国立リヨン歌劇場首席指揮者。2015年から東京都交響楽団ならびにバルセロナ交響楽団音楽監督。また、2018年9月より新国立劇場オペラ芸術監督に就任予定。
 オペラでは、2007年6月にミラノ・スカラ座デビュー。その後、メトロポリタン歌劇場、パリ・オペラ座、バイエルン州立歌劇場、グラインドボーン音楽祭、エクサンプロヴァンス音楽祭への出演などが相次いでいる。
 渡邉暁雄音楽基金音楽賞、芸術選奨文部大臣新人賞、出光音楽賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞、エクソンモービル音楽賞、サントリー音楽賞、日本芸術院賞ならびに恩賜賞、朝日賞など受賞多数。紫綬褒章受章。文化功労者。
 2017年5月、大野和士が9年間率いたリヨン歌劇場は、インターナショナル・オペラ・アワードで「最優秀オペラハウス2017」を獲得。6月にはフランス政府より芸術文化勲章「オフィシエ」を受勲。同時にリヨン市からもリヨン市特別メダルが授与された。(販売元情報)

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期待度、満点です。ショスタコーヴィッチの...

投稿日:2019/07/28 (日)

期待度、満点です。ショスタコーヴィッチの交響曲は、マーラーの交響曲の影響を受けているのは間違いない。しかし、マーラーの交響曲とショスタコーヴィッチの交響曲は、100パーセント真逆の方向性である。それが、分かるのがこの交響曲第13番「バビ・ヤール」だ。はっきり言って、私には、マーラーの交響曲「大地の歌」が嫌いだ。名曲だが、その厭世観(逃避性)と耽美主義はオリジナルの「漢詩」を愚弄している。ところが、このショスタコーヴィッチの交響曲第13番「バビ・ヤール」は、ロシア語(原語)で、現実を「風刺」を武器にして正面から直面している。その点では、モーツアルトやベートーヴェンの交響曲に近く。「現実と戦う」素晴らしい交響曲です。それだけに、これだけ賛辞を受ける演奏の記録の録音は、大注目である。

カニさん さん | 兵庫県 | 不明

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これは凄いな、、、偽らざる一聴後の感想。...

投稿日:2018/11/08 (木)

これは凄いな、、、偽らざる一聴後の感想。どこがどうとあげつらうのも躊躇うほど心にストレートに届く憤怒の感情に打たれます。特に誇張があるようないわゆる「爆演」というわけではなく、音楽的にはむしろ堅実な仕上げ。しかし1楽章の肺腑をつくクライマックスなど今まで聴いてきたバビヤールの中でも一二を争う戦慄ですね。コンドラシン先生の初演ライブなどは、そのの凄さは初演ライブということ自体のスパイスも効いていますが、大野先生の当演奏はそのような歴史背景を持っているわけでもないのに、、、最新録音の素晴らしさも貢献してますが、改めてショスタコーヴィッチという作曲家の天才を、凄さを再認識した次第です。

John Cleese さん | 静岡県 | 不明

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都響に戻ってくれた大野和士が長く活躍した...

投稿日:2018/10/18 (木)

都響に戻ってくれた大野和士が長く活躍した欧州に片足を残していた それがスペインであることに驚く しかもバルセロナと聞き 若き日彼がザグレブでタクトを握っていたことを思い出した 孰れも民族対立のある土地だ そして初Discがショスタコーヴィチの ”バビ・ヤール”でまた驚いた ソリストはロシア人だが カタルーニャ人がどんな演奏するのか興味が尽きなかった 蓋し名演である 作曲者が歓ぶ演奏だろう やはり明るさと軽やかさを失っていない これはショスタコーヴィチ好みだ だから終楽章”出世”が出色の出来だ 勿論大野の指揮の下 畏れ慄き怒り虚しさを表す剛の響きを忘れてはいない 第一楽章に打ち付ける鉄槌突き刺さる楔の響きには胸が鷲掴みにあったように痛い 人間の滅びざる悪心が作り出す諸相を刻み込んだ音楽だ その初演版をアメリカのエヴェレスト・レーベルの輸入盤で御茶ノ水から求めてきて聴いた少年の日を忘れない これがわたしのショスタコーヴィチとコンドラシンとの出会いだった 分からないロシア語の向こうから恐怖と憤怒を聴き取った あなたも如何 

風信子 さん | 茨城県 | 不明

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