ヴァイオリンとチェロによる８つの二重奏曲、バラード、２台のチェロのための二重奏曲、他　ルンメル、ヒュルスホフ、他

グリエール：チェロとの二重奏曲全集

ロシア生まれですが、父はドイツ人、母はポーランド人であった作曲家グリエール。祖先にもロシア人はいなかったようなので厳密には「ロシアの作曲家」とは言えません。もちろんモスクワ音楽院で教育を受けましたが、1901年からベルリンに留学し、指揮者オスカー・フリートに指揮法を学んだことでも知られます。作曲はタネーエフに学び、1920年から1941年までモスクワ音楽院で教鞭を執りました。
　彼の作品は装飾的であり、また独創的なメロディに満ちていて、年齢を重ねることに「アジア的」なものへの傾倒も強くなっていきました。とは言え、ここに収録された作品は1902年の初期のものから1911年頃に書かれた国民楽派の趣きを有した曲で、小さな編成からオーケストラの響きを紡ぎだす、グリエールの手腕を存分に楽しむための色彩的な曲が並びます。（NAXOS）

【収録情報】
グリエール：
1.　ヴァイオリンとチェロの8つの二重奏曲 Op.39
2.　チェロとピアノのためのバラード Op.4
3.　2台のチェロのための10の二重奏曲 Op.53
4.　チェロとピアノのための12のアルバムの綴り Op.51

　マルティン・ルンメル（チェロ）
　アレクサンダー・ヒュルスホフ（チェロ）
　フリーデマン・アイヒホルン（ヴァイオリン）
　ティル・アレクサンダー・ケルバー（ピアノ）

　録音時期：2011年2月、7月、12月
　録音場所：オーストリア、ケフェルマルクト、シュロス・ヴァインベルク
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）